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ボストンの人気観光スポットは、アメリカ独立時の様々な史跡を巡るフリーダム・トレイル、世界的に有名なハーバード大学マサチューセッツ工科大学、日本美術や印象派の世界的名作を見ることが出来るボストン美術館、1800年代後半の名残りがある旧市街ビーコンヒルなどがあります。

フリーダム・トレイル

ボストン市内中心部のボストンコモン公園から出発し、隣町のチャールズタウンまで赤い線を歩道に記す事で、その道順にある歴史的史跡を歩きながら見学する事が出来る、史跡巡りのトレイルです。以下、代表的な史跡をいくつかご紹介しましょう。

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マサチューセッツ州州議事堂

金色のドームが印象的なこの建物は州庁舎で、州議会議会場、州知事の執務室などがあります。正面から見ると左手の階段の上に背広姿の銅像がありますが、これはこの議会場で若い政治家として活躍したジョン・F・ケネディの銅像です。駆け足のポーズをとっていますが、これは「彼の一生は駆け足のように過ぎてしまった」という意味でのポーズだそうです。

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また、州議事堂の正面の道を隔てて反対側に馬に乗った将軍と黒人兵のレリーフがあります。これはアメリカでは有名な南北戦争時のアメリカ最初の黒人部隊とそれを率いたロバート・グールドショー将軍です。この部隊の話は「グローリー/Glory」という映画になり、俳優のダンゼル・ワシントンはこの役でアカデミー助演男優賞をとっています。

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グラナリー墓地

アメリカ独立直後に造られた墓地で、ベンジャミン・フランクリンやジョン・ハンコック、サミュエル・アダムス等のアメリカ独立を指導した歴史上の人物が眠る墓地です。また、このトレイルの後半に出てくる独立戦争の英雄ポール・リビアの墓もあります。

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キングス・チャペル

この教会はアメリカ独立前にイギリス国教会の教会として建てられた教会で、寄付金として$5.00を払うと内部を見ることが出来ます。また、この教会の道の反対側にあるホテルはオムニ・パーカーハウスというホテルで1800年代出来た大変歴史のあるホテルです。ジョン・F・ケネディがジャッキーに婚約指輪を渡したレストランがあるだけでなく、その他多くの歴史的人物が関わったホテルで、色々な興味深い話をガイドから聞く事ができるでしょう。

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オールド・サウス・ミーティング・ハウス

この教会のような建物はかつて教会としても使われていたのですが、集会場です。ここで「ボストン茶会事件」が企てられ、その事件が始まった場所であり、この事件は「ボストン大虐殺」と並んで、アメリカ独立のきっかけとされる事件なので、アメリカの人にとっては非常に意味のある場所であるといえます。

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旧州議事堂

独立時にはこのバルコニーから州民に独立宣言が読まれたのですが、これは現在でも独立記念日にこれを再現する行事が行われています。また、1770年にここで起きた「ボストン大虐殺」こそは多くのアメリカの歴史家が独立戦争の発端と位置付ける事件です。

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クインシー・マーケット

かつての豪商ピーター・ファニュエルが市場と集会場を一緒にしたユニークな建物として造られた、【ファニュエル・ホール】を中心に出来たマーケットプレースで、現在はボストンを訪れる観光客が必ず訪れる人気の観光スポットになっています。ここではボストン地元のお店や名物のクラムチャウダーを食べる事の出来る屋台など様々なお店が集結しており、お昼を食べたり、自由時間を過ごしたりするのに最適です。ファニュエル・ホールの1階にはフリーダム・トレイルのビジター・センターがあり、ここまでがフリーダム・トレイルの前半で、ここ以降が後半となります。

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ポール・リビアの家

ポール・リビアは独立戦争の英雄の1人として知られている人物です。フリーダム・トレイル後半1つ目の名所は彼が住んでいた家で、ボストンで一番古い家屋であり、全米の大都市に残る家屋のうちでも最も古い家屋の1つと言われています。この土地にあったオリジナルの家は1680年に建てられましたが、火事で焼失し、ポール・リビアが買ったこの現在ある家は1700年中ごろに造られたものです。リビア一家はこの家に1770-1800年まで住みました。後にこの家は船員の家として存続した後、1908年に歴史的建造物として開館し、全米で最初の保存対象の家屋の1つとなりました。

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ポール・リビアの像とオールドノース教会

1775年の4月、ポール・リビアはこの像が立っているところに待機し、後ろに見えるオールド・ノース教会にイギリス軍の来襲を告げるランタンがともされると、早馬を飛ばして、コンコードに控えていたアメリカ独立軍に知らせに走りました。後にこの出来事をロングフェローという詩人が詩にすると、全米に知れ渡るヒット作となりました。

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チャールズタウン・ネイビーヤード

アメリカ海軍の軍港は今でもこの東海岸の海岸線上にいくつかありますが、その1つがこのチャールズタウン・ネイビーヤードでした。現在は閉港して基地もありませんが、海軍公園となっており、アメリカ最初の戦艦であるUSSコンスティテューション号が停泊しています。内部も無料で見学できますが、空港と同じようなセキュリティ・ゲートを越えての見学となります。

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バンカーヒル・モニュメント

フリーダムトレイルの最後のスポットとなる、このバンカーヒルの塔は独立戦争の間に起きた「バンカーヒルの戦い」を記念して建てられました。このバンカーヒルという丘は港を見下ろせる位置にあり、戦術的にここを手中に収めておきたい両軍はこの丘を巡って激しい攻防戦を繰り広げます。最終的には武力で上回るイギリスの手に落ちますが、この戦いでアメリカ軍は予想外の善戦をし、アメリカ国内の士気を高め、イギリス本土に脅威を与える事になりました。この塔は中を階段で上がることが出来、全部で294段ありますが、脚力に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。

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ハーバード大学

1636年に創設されたハーバード大学はアメリカで最初の大学であり、世界大学ランキングでは必ず上位に評価される大学です。世界一有名な大学といっても過言ではないでしょう。学内は赤レンガの校舎と多くの緑から構成されており、ハーバード大学にふさわしい外観を保っています。ツアーでは学内のいくつかのスポットと生協を訪れ、この有名大学にまつわる様々な逸話をご紹介致します。​

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ワイドナー図書館

1915年にオープンしたこの図書館は77あると言われているハーバード大学の図書館の中でもひときわ大きく、世界初の印刷物といわれる「グーデンブルグ聖書」をはじめとする稀少本が収められています。この図書館はジュリアン・フランシス・エイブルという当時珍しい黒人の建築家が設計したもので、その外観はハーバード大学のメイン図書館に相応しい立派なものになっています。

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ジョン・ハーバードの像

アメリカで3番目に写真に撮られている像といわれているこのジョン・ハーバードの像は観光客の多い夏や秋には写真を撮るのに行列が出来てしまう人気の観光スポットです。その銅像の左足の先を触ると幸運がある、頭が良くなるなどと言われており、ここを触っている状態で写真を撮る観光客は後を経ちません。

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ハーバード大学生協

ボストンのお土産として人気のアイテムの1つが、この生協で売っているハーバード・グッズでしょう。Tシャツ、ボールペン、ノート、幼児用の服などが人気があります。

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マサチューセッツ工科大学(MIT)

近年ではハーバード大学に並ぶ知名度があり、日本人にとっては、古くは江崎玲於奈氏から、利根川進氏など世界的知名度のある日本人の活躍した大学です。ボストンを訪れたからには、やはり見ておきたい場所の1つではないでしょうか?同校の社会的貢献も著しく、ウエブサイト、Eメール、バイオテクノロジー、GPSという現在私たち普通に利用しているテクノロジーの発祥の地でもあります。

キリアンコート

チャールス川のほとり、ボストン市内を対岸に望む、絶景のスポットに広い芝生の広場はあり、ここから見るドーム型の建物こそがMITの顔ともいえる景色であり、ここをバックに写真を撮れば、MITに行った証になる事は間違いありません。又、このドームにまつわる面白い話をガイドから聞く事ができるでしょう。

クレスギー講堂とMITチャペル、スチューデントセンター

このクレスギー講堂の浅いドーム型の建物は上から見ると3角形で、3つの側面はアーチとなっています。そしてこのドームはこのアーチのみで支えられており、接面点はこの三角形の3つ点のみで、中に柱は1本も使われていません。このユニークな建物と隣の円柱のMITチャペルは近代の有名な建築家であるサーリネンの作です。MITチャペルは意図的に宗教色を排除し、どんな宗教の集いも行えるように配慮されて設計されています。隣のスチューデントセンターには小規模ながら、生協があり、MITグッズを買うことが出来ます。

メディア・ラボ

この研究所で研究してみたいと思われる若い研究者の方々は世界中におり、実際に世界から有能な若い知能が集まっている場所がこのMITメディア・ラボです。この研究所は元来の「教授と弟子となる研究者」という主従関係を打ち破り、学生が自由な形で研究を出来るようになっているので、それまでの概念ととらわれた研究から脱却した自由な発想を持った研究がそれまでにない発想の産物を生みだしています。

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ボストン美術館

ボストン美術館はアメリカ3大美術館の1つとされており、日本美術と印象派のコレクションは特に鑑賞をお勧めする美術館です。他のアメリカの美術館(メトロポリタンなど)に比べて、コンパクトにまとまっており、見学ルートに無駄がなければ、約1時間でおよそのハイライトとなる作品を見て回ることが出来ます。展示物数を抑えているので、所蔵していても観る事が出来ない作品もあります。

日本美術

日本美術のコレクションは全米一、または世界一とも言われ、仏像、日本絵画、浮世絵、絵巻など様々な日本美術のコレクションを誇っています。特に浮世絵の所蔵は世界一と思われるものですが、浮世絵のような紙が主材質となっている美術は油絵と違って展示物として長期に置かれた場合は劣化が起きる為、小出しに展示されるようになっています。反対に仏像は特に劣化の心配がないので、比較的安定した長期に渡る展示となっています。

印象派絵画

展示品の数が抑えられていて、メトロポリタン美術館やナショナル・ギャラリーに比べると数は少ないですが、有名な作品を選りすぐって展示してあり、また、その展示の仕方もこだわりを感じる事が出来るものとなっています。モネの「ラ・ジャポネーズ」、「積みわら、夕陽」「ジヴェルニー近郊のセーヌ河の朝」「睡蓮の池」などの名作が1つの部屋に収まっているかと思えば、隣の大きめの部屋にはルノワールの「ブージバルの踊り」、ゴーギャンの「我々は何処からきて何処にいくのか」、ゴッホの「渓谷」などが並んで展示されており、観るものを圧倒します。さらに師弟関係であった、ピサロ、セザンヌ、ゴーギャンを並べて置き、その影響を見やすくするなどの興味深い展示の仕方もしています。

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ビーコンヒル

ビーコンヒルは旧市街であり、高級住宅エリアで商店街と家が立ち並んでいる地域ですが、市の規制により、1800年後半の状態を保つようにされているので、当時のアメリカに逆戻りしたような感じになる不思議な区域であり、また、実際に生活する人々の日常をもあるので、微笑ましい場面も出てくるエリアです。具体的には、赤レンガの建物が立ち並び、ガス灯が今でも灯り、多くの家のドアにはいまだにノッカーがついています。そして、このエリアは今後も変わることなく、この状態を保ち続けるので、もしも、10年後、20年後に訪れる事があれば、全く変わらないその佇まいを見る事が出来るのです。

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フェンウェイ球場

大リーグ最古の球場であるフェンウエイ球場は全米野球ファンの聖地であり、野球ファンであれば誰しもが訪れたい場所の1つと言えるでしょう。正面入り口付近の赤レンガの外壁は1912年の設立のころからのものを今でも使っており、有名なレフトスタンドのグリーンモンスターと呼ばれる壁はこのフェンウエイ球場ならではのユニークなもので、ホームベースからレフトスタンドまでの距離が構造上非常に短くなってしまったため、それを補う意味で非常に高い壁を作ったのです。実際に観戦をすれば、ファールグラウンドがほとんどないこの球場では、選手のプレーをしている位置が客席に非常に近く、1,3塁側の内野席は本当に草野球くらいの近さで大リーグを観戦できる、野球ファンにとっては思い出になる場所となるでしょう。

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